インプラントというのは、人工の材料や部品を身体に入れることの総称で医療ではよく使われている用語です。例えば、整形外科では、骨折した部分や関節に人口素材を入れて骨をつないなだり、美容外科ではシリコンを入れて豊胸手術を施します。また、内科では、心臓にペースメーカーを入れて身体の機能を補います。では、歯科インプラントは、具体的にどのようなことを行うのでしょうか。
歯科インプラントとは、歯のない場所に人工的な歯の根っこ(人口歯根)を埋め込んで、その上に独立した1本の人工歯を作製して噛み合わせを回復する治療法を言います。歯科インプラントは神経を避けて骨に埋め込むなど、非常に高度な技術が求められています。しかしながら、どんな治療でも難易度に関わらずより高い成功率が要求されるものです。そのためにも専用の手術室や設備は当然として、正確な診断、そして安全で確実な施術のために術前のCT撮影などは医療過誤を防ぐためにも必要性が大きくなってきました。
歯科インプラントは、土台、アバットメント(連結装置)、そして被せ物と3部構成になっています。それぞれの部品にもメーカーがあって、業界的にメジャーなものやマイナーても患者にフィットしたインプラントの素材を選択することが大切です。インプラントなどの外科治療を行う場合、全身の状態も十分に把握しておく必要がありますから、血液検査を含め術前の検査は重要です。
例えば、糖尿病を患っている方は、通常より傷の治りが悪いことが多いですから、インプラント埋入後の十分な経過観察が必要になっています。そのような方は歯周炎にもなりやすいですから、インプラントが細菌に感染する可能性も高くなり、術後の入念なメンテナンスも重要になります。歯科インプラントは、機能面ばかりではなく、アンチエイジングの効果も期待できます。口元のシワがあるために老けて見られてしまうということがあります。